令和6年5月1日、街の相談室ほろんは無事に1周年を迎えることができました。
あっという間の1年間でしたが、1周年を迎えることができ、改めて、利用者様・ご家族、事業所の皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがたいことに、開所後、区障がい者基幹相談支援センターや過去に繋がりのあった事業所さん、保護者さんの紹介などで多くの新規のご相談を頂き、現在は約110名(者75名・児35名)の方と契約をさせて頂いています。
昨年11月からはスーパー事務員が入り、郵送業務やデータ入力、モニタリングのメール送信や打ち込み、請求業務など相談支援にまつわる事務全般を任せることができ、一人でやっていた時よりも効率よく仕事ができるようになりました。「相談支援専門員には事務員さんは必須」ということを痛感しています。私と同じ子育て中の母でもあり、基本的には子育て優先、必要に応じて在宅ワークもOKにしており、継続しやすい働きやすい環境をつくっています。
改めて、相談支援専門員として子どもから大人まで色々な方の相談対応をする中で、いろいろな方の人生に触れさせていただいています。最初は、困り事をきっかけに出会いますが、日がたつにつれて「こんなことができるようになった」「少し気持ちが楽になった」「自信がもてるようになった」等利用者さんやご家族が少しずつ「前よりも良い状態」になっていく姿を見れることがこの仕事の醍醐味です。
1周年を記念して、改めて自分自身の役割や軸について振り返っておこうと思います。
改めて、相談支援専門員とは「障がい児者等が自ら望む自立した地域生活の実現に向けて、本人の意思・人格ならびに最善の利益を尊重し、常に本人の立場に立ち、個別生活支援と地域づくりを両輪とした相談支援を実践するソーシャルワーク専門職」と定義されています。(日本相談支援専門員協会)
個別の相談支援の実践をしながら、その方が暮らす街(環境)の地域課題に対して働きかけていけるソーシャルワーカーでいること。「ほろんcafe」も小さなアクションのひとつです。その他にも一人一人の多様性が尊重されるための取組や地域の居場所づくり、福祉発信などしたいことは沢山あります。
基盤を整えることができた1年。2年目も軸をぶらすことなく、自分自身の役割を再確認しながら、街の相談室ほろんとしてできるソーシャルワークに取り組んでいきたいと思います。
2年目もどうぞよろしくお願いいたします。
(参考資料)
〇ソーシャルワークとは…
「ソーシャルワークは、社会変革と社会開発、社会的結束、および人々のエンパワメントと解放を促進する、実践に基づいた専門職であり学問である。社会正義、人権、集団的責任、および多様性尊重の諸原理は、ソーシャルワークの中核をなす。ソーシャルワークの理論、社会科学、人文学、および地域・民族固有の知を基盤として、ソーシャルワークは、生活課題に取り組みウェルビーイングを高めるよう、人々やさまざまな構造に働きかける。」(日本ソーシャルワーカー連盟)https://jfsw.org/definition/global_definition/
〇社会福祉士とは…
「すべての人が人間としての尊厳を有し、価値ある存在であり、平等であることを深く認識する。われわれは平和を擁護し、社会正義、人権、集団的責任、多様性尊重および全 人的存在の原理に則り、人々がつながりを実感できる社会への変革と社会的包摂の実現をめざす専門職であり、多様な人々や組織と協働する」(日本社会福祉士会)
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